ハムペン的映画ライフ

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サマーウォーズ

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公開年2009年
製作国日本
上映時間115分
監督細田守
俳優神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、斎藤歩
ジャンルアニメ映画
あらすじ 高校2年生の健二は「バイト」で夏休みに先輩の夏希の実家がある長野県上田市に行くことになる。 ひょんなことから夏希の親族に「夏希の婚約者」として迎えられた健二は、その夜携帯に送られてきた数列を解いたことにより、世界一安全なネットワークであるはずの「OZ」で大規模なサイバーテロが起きてしまう。
ハム蔵
お気に入り度 100%

仮想世界に依存しすぎた代償と、家族の絆。

時をかける少女がすごくおもしろく、同じ細田監督作品のサマーウォーズも期待に胸を膨らませて見た。

個人も企業も「OZ」と呼ばれる仮想世界に依存している世界が舞台。 世界一安全なはずのセキュリティが破られ、世界中が大パニック!という現実に起こりそうな近未来的テーマ。

携帯電話やSNSを頻繁に使用する社会なってきたからこそ、コントロール不能になったときの恐怖感は想像を絶する。 FacebookやGoogleのアカウントが乗っ取られたら、かなりの個人情報が漏れるし、Amazonのアカウントが乗っ取られるとクレジットカード情報まで取られるから大変!
想像するだけでサイバーテロって恐ろしい。

この映画が伝えたかったことは、ネットワーク社会で人と人との繋がりが希薄になっていく中で、困ったときにどれだけ力を合わせて困難に立ち向かえるかってことだと思う。

数学が得意な人、花札が得意な人、格闘ゲームが得意な人、野球が得意な人などいろんな人がいる。 一人だけじゃ戦えなくても、みんなで試行錯誤すれば何とかなる。
人と人との繋がりを大切にするおばあちゃんがいたからこそ、最後のみんなの結束力があったんじゃないかな。

おばあちゃんが「お腹をすかしてはダメ、一人でいてはダメ」と言っていたように、休日くらいは家族で集まって、みんなでご飯を食べる。 サザエさん的な理想の家族像だね。

クライマックスは魔人ブウを倒した元気玉状態。 全体を通して様々な映画やアニメのアイデアを借りてはいたけど、ジャパニメーションの底力を見せてもらいました。 おもしろかったです。

とりあえず、重要なボタンやキーを押すときは「よろしくおねがいしまぁ~~~す!」って言いたくなる。

※余談だけど、ラストの高校野球地方大会決勝で「延長15回逆転勝ち、ナインはマウンドで歓喜の輪・・・」という内容の台詞がありましたが、延長の場合だと、「逆転勝ち」は「逆転サヨナラ勝利」しかなく、ナインはホームベースで歓喜の輪を作るのでは?と冷静に突っ込んだ。クライマックスで盛り上がっていただけに、「あれっ?」と肩透かしをくらいました。