公開年 | 2008年 |
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製作国 | 日本 |
上映時間 | 109分 |
監督 | 前田哲 |
俳優 | 妻夫木聡、大杉漣、田畑智子、原田美枝子 |
ジャンル | ドラマ |
あらすじ | ある都内の小学校の6年2組を受け持つことになった新任教室の星はブタを教室に連れてきて、命の授業として「ブタを1年間育てて、最後にみんなで食べる」と発表する。 生徒はブタの世話をしていくうちに愛情が芽生え、「ブタを食べるか、食べないか」を話し合うことになる。 |
ブタのPちゃんが何と言ってもかわいい。 食べる為に飼い始めても、なかなか食べれないよねぇ。 「食べたくない」って言う子が出るのは当然だし、「卒業したら誰が世話するの?」って意見が出るのは当然な流れ。
大人ならドライに考えられるだろうけど、子供には難しい問題だね。 でもこういう経験を子供にさせると食べ物を大事にするだろうし、命の重みも勉強できるってもんだ。
映画を観た後で製作秘話を読んだけど、あの子供たちのディベートは本物らしいね。 子供に考えさせたくて台本は用意しなかったんだとか。 全編を通してすごくリアルに感じたし、そこがこの作品の完成度を高めていると思う。
モンスターペアレントは最近の学校あるあるだ。Pちゃんをおしりからとる映像が面白い。階段をつるつるしながら上る姿もかわいい。
リアルで深いテーマ。生き物と真剣に向き合い、命のことを考える。がんばって生きていたことを無駄にするな。殺すのと食べるのは違う。そんな事を小学生が真剣に話し合う。最近はゲームなどがリアルになっているからか、人を殺すこと、とか、人が死ぬこと、を軽く考える傾向にある気がする。現実と架空の世界がごっちゃになってる若者が信じられない事件を起こす。全国の学校にこういう命の授業が広がったらいいと思う。